極光の手

□Jealous Hug
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『…佑助?』

「……」

『ねぇ』

「……」

『…なんで怒ってんの?』

「……」

『私なんかした?昨日までは普通だったのに』

「……」

『今日だって、今さっき初めて会ったじゃない』

「……」

『佑助が私を呼ぶことなんかめったにないから、デイジーに帰るの断って来たのに』

「……」

『…もう。言ってくれなきゃわかんないよ』

「……」

『私帰るからね?』

「……」

『じゃあね佑助』

ガラガラ

「……っ」

『え…?』

「帰んなよ」

『…だって佑助意味わかんないし』

「……」

『ねぇ、どうしたの?』

「…どうしたらいいかわかんねぇんだ」

『何が?』

「……椿と、」

『佐助…?』

「椿と仲良さそうに話してるの見て、なんか俺、いらいらして」

『え…?』

「お前と椿が仲良いのは前から知ってたはずなのに、」

『………』

「モヤモヤして、気付いたら呼びつけてた。ごめんな…」

『…佑助、』

「……」

『嫉妬?』

「…そうだな」

『ふふ、嬉しい』

「ごめん」

『大丈夫だよ、佑助』

「……」

『私が好きなのは佑助だから』


Jealous Hug


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