*スターフォックス

□てんびん
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〜てんびん〜





「手伝わないなら出てってくれ」


書類の山に埋もれるフォックスは暇そうに簡易ベットに腰掛けるファルコに言った


「いいじゃねぇか、まだお前と一緒に居たいんだからよ」

「そんな子供みたいな事言うなよ。俺は仕事が進まない苛立ちでファルコに当たりそうなんだっ」

「なら、何もしねぇ」


答えになってない返答をし、そのまま手を広げてボフッとベットに倒れたファルコ

そんなファルコを観たフォックスはムッとした


「すまないが、集中できないんだ…」

「俺が恋しすぎてか?」

「ち、違うっ」


恥ずかしくてなんとなく立ち上がってしまったフォックスはこのまま座ってもこの状況は変わらない、どうしよう…と悩み


「水、飲んでくる…」

「ん〜」


部屋を出る前にチラリとファルコを観ると雑誌を読んでいた

フォックスはそんなだらしないファルコに何か一言言ってやりたかったがため息しか出なかった



ファルコと付き合いはしてるが何だか関わってほしいだけに観える

ただヤりたいだけに想える

最近の悩みがいつもこれじゃ日常生活にも問題が出る


「(恋人ってそういうのなのか?)」


イヤな事実を知ってしまったような後味の悪さに眉の下がりながら歩いていると


「フォックス、オ客サマデス。」

「ん?誰だろう…」


急いで入口へと進んだ



−−−−−−−



「よぅ」

「ぇ……(ジィー」

「何だ?狐。皮剥ぎされたいのか?」

「っ!?(横にブンブン」


オ客サマとはウルフとレオンだった


「…何の用だ?」

「ちょっt「ファルコはいるか?」

「…えっと、俺の部屋にいるけど…」

「そうか」


そう返事をするとレオンはフォックスの横を通っていった

ゆっくりと歩く靴音とともに不気味な笑い声が聞こえてくる



「悪ぃな…」

「ん?別にいいよ。…それより、何の用で来たんだ?」



そう言うとウルフはフォックスから目をそらしたり、ぅう…と唸ったり

何だか躊躇ってるように見える


いつものウルフを見ているフォックスにとっては珍しくて仕方がない




「?……ウルf「やぁーーめぇろぉぉーーー!!!!!」

「「ッ!?」」


しんみりとした空気を打ち破ったのはファルコの叫びだった

レオンが歩いてった道からファルコがドドドドッと走ってくる


「逃げるな。この新しいオモチャで遊んでやると言ってるんだ。」

「おかしいだろっ!絶対大人のオモチャだろそれっ!そんなイビツな形してグワングワンしてるオモチャ見たらガキ泣きわめくぞっ!!」

「大丈夫だ。解けば入る」

「やぁーめろぉー!十八禁用語だぁっ!!フォックス!出掛けてくるからな!!」

「お、おう…気をつけてな…?」

「待てトリ。私から逃げられると想っているのか?」


スターフォックスのエースは名に相応しいスピードで飛び立った

それを追う片手にグワングワンを持つスターウルフの2番手



「…行ったな」

「うん…」


まるで嵐が去ったような雰囲気の中、ウルフはフォックスを見た


「な、何だよ…?」

「……」

「…ッ!?」


見つめられ何だと問うとゆっくりと近付きフォックスの肩にアゴを乗せるように抱き着いてきた


「……ウ、ルフ?」

「……」

「〜っ…//」


「…中、入っていいか?」

「え゙ぇ!?/////(まさかウルフまで下心がっ!?)」

「いいだろう?部屋に入るくらい…」

「あ…そ、そっちか…//」

「そっちって他に何が……あぁ〜」


にやけるウルフは耳まで真っ赤になったフォックスに囁いた


「…何考えてんだぁ?…変態リーダーさんよぉ…」

「っ///そ、それはっ…」

「ふふ…まぁいい。コーヒーでもいれてやっから入れろ」

「じゃ…お願いするよ」


そう言うとウルフは顔を緩ませフォックスの頭を撫でた

それを退けようと払ったが肩に移動して抱き寄せられてしまうフォックスを見てまた微笑むウルフ


そのままフォックスの自室へ向かった


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