*創作(オリジナル)
□信じて頼って
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<健Side>
昨日、両親が目の前で
亡くなった。
訳も分からず
知らない男に殺された。
従兄弟も
叔父も叔母も
知らない僕は
慰謝料を頼りに
ホテル暮らしをしている。
お金には困らなかったが
社会的能力が欲しくて
アルバイトを始めた。
バイトが終わりホテルに戻り
窓を開け星を観た。
八階から観る星は手が届きそうで…
バキッ!…ガラガラッ…
綺麗な星空に似合わない
物音が聞こえる。
「………!………っ!」
遠くて何を叫んでるか分からないが
一人の男は五人の男達に
袋叩きにされている。
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