*創作(オリジナル)
□自由不自由
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<尚樹Side>
俺は自由なはずだ。
金も名誉も権力も
何もかも揃っているのだから。
だが実際自由ではない。
自分が想い描く自由とは違う。
今日だってそうだ。
久しぶりのオフだというのに
一時間もしない間に
なんかミスを仕出かしたらしい。
めんどくせぇ…。
普通に戻りてぇ…。
そんな言葉を執事の片岡に言えば最後
「あなたがいなければ！
私は…私はぁぁ〜〜！！」
と泣きじゃくられることになる。
行ってみれば俺がいなくてもいいくらい
小さなミスだったらしい。
そんな事でいちいち呼び出すなよ！
と叫んでやりたかったが分かってる。
俺はそこまでガキじゃない。
その小さなミスが
会社を崩すことだってある。
父さん。
お願いだ。
俺を自由にしてくれ。
俺に本当の自由を教えてくれ。
そんな事を考えながら
帰った道の途中で
普通な奴に普通に一目惚れした。
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