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□片思い
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君が俺の全てです。
今、俺がここに立って生きてる。
そんな事でさえ、あなたのおかげ。
あなたが俺の前で、笑ってくれている。たかがそんな事で、俺は救われる。
笑っちゃうくらい、お手軽な命でだろ?
だけどそれが真実。それが、嘘偽りない事実。
そんな事を、あなたに言ったら、あなたは…有利はどんな顔をするだろうか。
困る?戸惑う?
いや…
きっと怒るんでしょうね。
軽い命何か無いって、自分の為の命だって...
俺の精一杯の告白でさえ、あなたはするりとかわして、まったくずれた事を言う。
だけど、それでも良いんです。
もし、俺のこの気持ちが分かったら、あなたはきっと戸惑うだろうから。
俺の事を傷つけないように、必死で答えを考えるんでしょうね有利は。
有利を困らせたくない。だけど、ちょっとだけ困らせてみたい。
意地悪な男でしょう?俺は。
それくらい
――俺の愛は、
深く深く重いもの。