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□愛憎
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人間とゆうのは実の面白い。
なぁ。お前もそう思うだろ?



眞王とおぼしき人影は、ソファーらしき物体に、ややふん反り返って座っていた。
組んだ長い足を、時々暇そうに揺らしながらも、特に何をするわけでも無く、ただ座っていた。


常人には、計り知れないような永い永い時間、彼はただそうしていたのだ。


時々気が向いたら、何となく下界を覗き見たりもした。


それが、日常。


何千年になるだろうか。

どれくらいこの場所に居たかなんて、さらさら数える気は無かったが、さすがにここまでくるとつまらない。飽きてくる。


そんな何千年目かの今。
少しだけ面白い事を見つけた。




そこまで深く考えず、だが決して眞魔国にって不易にならない王を選んだつもりだった。


それがどうだ。
まったく予測していなかった。
ここまで、俺の思い通りにならなかった王が、今までに居ただろうか?…いる訳ない。


ふん。実に面白い。
どうやら、俺の大賢者様も彼にご執心のようだ。


面白い。なんて面白い。

そりゃあもう
憎しみに変わりそうなくらい。
面白い。


なぁ…有利


お前は、なんのための王だと思う?




思い通りにならない、人間などいらない。

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