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□痛い子
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目を開けたら、彼はあの誰もがうっとりするような笑顔で『有利』って、言ってくれるのではないか。


そんな日常が当たり前すぎたから、こんな事をつい願ってしまう俺は、女々しいのかもしれない。



でも、仕方ないよな?



だって.
もう彼はいない。
いつもの朝がきて、俺が瞼を開けたとしても、あの笑顔はどこにも無いのだから....


笑顔で別れられた…少しだけ昔の俺を褒めてやりたい気分だ。


今、彼がここにいたなら、きっと俺は『行くな!』と追いすがると思う。もしもの時は、涙を使おう覚悟だ。



なんか今弱ってんな。俺。



俺。かなり痛いかも、



「コンラッド…」



思わず名前を呟いてみたり。。。



ヤバい。かなり淋しくなってきたかも。



くそ。名前を呼ぶ事さえ出来ないなんて


早く帰って来〜い。

と、ふて腐れてみたり。


やっぱ
そーとーいたい子だわ俺。


はぁ…


ただ一つ
願いが叶うなら


抱き締めてほしい
あの声で、名前を呼んで欲しい


あ〜あ。
恋って怖いね。












痛い子

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