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□足枷、そして終わりの鐘・第六話
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愛を、知りました
あなたに出会って、異性を心から慕うということ、を。
………恋を、しました
あなたが、好き
あなたを、守りたいと思う
それがきっと僕の
愛情表現
【足枷、そして終わりの鐘】
第六話ー精一杯の愛情ー
僕の身体から、嫌になるぐらいおびただしい量の鮮血が溢れる。
でも、そんなことはもうどうでも良い。
目の前のアクマを倒すこと。
それが僕にとって、身体を動かすある一種のエネルギー源といえた。
アクマは、笑う。
僕を、愚かだと。滑稽だと。
そして、弱い、と。
そう、僕は弱い。僕の存在そのものが、この世界にとって弱点なのだ。
僕がいれば、伯爵は必ずと言っていいほど猛攻撃を仕掛けてくる。
彼にとって、僕のこの能力は、おぞましいことこの上ないだろうから。
そうすれば、黒の教団本体が傾くことだって考えられないこともない。
だから、コムイさんーーいや、きっとヴァチカン。ーーは、僕を暗くて狭い塔に押し込めた。