CP SS S

□ドレスアップ大作戦
1ページ/7ページ

ある昼下がり

教団の一室

そこには、ビスクドールが一人

【ドレスアップ大作戦】

それは本音という形で出てきた、言葉。

「「き、綺麗…。」」

ほんのりと頬を染めている少女二人…アレンとリナリーは、
眼前の二人の人形と化した人物、神田を見つめた。

「なんなんだコレは。」
「何って、ドレスじゃない。」

その名の通り、神田が着ているのは幾分昔の貴族のお召し物。
パフスリーブに、U字に大きく開いた襟元には、細かく細工されたフリンジ。
袖口にも同じくフリンジをあしらい、丈は足が見えるか見えないかで、やはりひらひら。
色は、彼の色そのものの、黒。
ビスクドールが大きくなったような印象を受けるそれは、二人の乙女心をくすぐってならなかった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ