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□ドレスアップ大作戦
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ある昼下がり
教団の一室
そこには、ビスクドールが一人
【ドレスアップ大作戦】
それは本音という形で出てきた、言葉。
「「き、綺麗…。」」
ほんのりと頬を染めている少女二人…アレンとリナリーは、
眼前の二人の人形と化した人物、神田を見つめた。
「なんなんだコレは。」
「何って、ドレスじゃない。」
その名の通り、神田が着ているのは幾分昔の貴族のお召し物。
パフスリーブに、U字に大きく開いた襟元には、細かく細工されたフリンジ。
袖口にも同じくフリンジをあしらい、丈は足が見えるか見えないかで、やはりひらひら。
色は、彼の色そのものの、黒。
ビスクドールが大きくなったような印象を受けるそれは、二人の乙女心をくすぐってならなかった。