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□ドリーミー
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ぶっきらぼうな言葉も
不機嫌な目つきも
全て好き
君が好き
夢のように とても とても
【ドリーミー】
暖かな日差しとか、小鳥のさえずりとか。
それにつられて、出た欠伸。
「ふぁあ〜…」
「…たっく、呑気なこった。」
呆れたように呟く神田はもう一度報告書に目を通した。
イギリス辺境の小さな村の視察と警護という任務。
AKUMA出没の可能性があるからと、派遣されたはいい。
だが、肝心のAKUMAの加配はなく、アレンの左目の探知にも引っかかる気配はなく、
この村の平和さにしばし唖然としていた。
幾分すると只でさえカルシウムの足りない神田の堪忍袋の緒が切れ、
コムイに報告…もとい、イチャもん付けのために電話。
『ごめんねー!村の名前間違ってたんだよー。
すぐに違う探索部隊とエクソシスト派遣したから、君たち戻ってきて良いよ。』
事の元凶であるコムイはいったて呑気に告げ、神田の怒りは頂点に達した。
その場で受話器と無線ゴーレムを壊そうとした神田を、慌てて止めたのはアレンだった。