NOVEL

□雲雀さんとデスノート
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暗い夜の日の事…

その日の並盛は雨がザアザアと降っている。


そして、雲雀は雨の中を一人で歩いていた。


そうして歩いているうちに、道ばたに黒いノートが落ちていた。


(こんな所にノートを落とすなんて…)


呆れた表情で、雲雀はそれを拾い上げた。


(汚い…)


ノートは長い時間雨にうたれていたのか、汚くなっていた。


そのノートの表紙にはこう書いてあった。


「???デスノート…??」


死のノート


それはノートに名前を書かれた人は死んでしまうという…


とても恐ろしいノートだった。


雲雀はニッコリした顔で、一言「ワオ」と言って


そのノートを家に持ち帰ってしまった。



次の日


今日は月曜日で普通の登校日。しかしツナはいつものごとく…


「うわーぁっ!!!また遅刻そうだぁ!!ち…遅刻なんてしたら…悪夢が待ってるにちがいない……!!」


ツナなりの全速力で走りながら、いつも門の前に立っている雲雀の顔を浮かべた。


そんな事を考えながら走っている間に「キーンコーン」とチャイムはなってしまった。
それを聞いたツナは、


「わああっ!ヤバい!!」


とだけ言って門の前まで全力疾走。


チャイムがなって少しあとにツナはなんとか校門の前まできた。


辺りに、人影はなかったからツナはほっとひと安心。


しかしそのつかの間。


「おはよう綱吉、今日もまた遅刻かい??」



後ろからあの人の声が聞こえてきた。


「ひっ…ヒバリさん…!!」


雲雀さんがトンファーを振り上げた。それに怯えたツナはギュッと目を閉じた…


(ワオ、小動物みたい)


クスリ、と雲雀が微笑んで、振り上げていたトンファーを下げた。


「…ぇ??」


「しかなないから今日は見逃してあげるよ…だけどかわりに応接室においでよ?放課後、必ず」


「はっはい…ありがとうございます。(でも…これって見逃してくれてるの?)」


嫌な予感がツナの頭をよぎった。

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