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□プロローグ
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ここにタイトル
・職員室→「はい」
「はい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
………え?今、なんて………
「おお!やってくれるか!!ありがとう一ノ瀬君!いや真白!!この恩は決して忘れない!!」
「!? ああああああの」
周りを見渡すと、双子はにやにや笑ってるし、埴之塚先輩たちは期待の眼差しで僕を見てるし、鳳先輩も微笑んでいる。
……………やられた。
あまりにもさりげない口調だったから、つい返事をしてしまった。
我ながら、馬鹿みたいだ。
がっかりしていると、鳳先輩が口を挟んだ。
「言っておくが、変更は不可能だぞ」
「………はぁ……分かってます。やるからにはがんばります……」
僕はため息混じりでそう言うと、鳳先輩は『分かってくれて何よりだ』と爽やかそうな笑み(に見えるが、その笑顔の奥には、悪魔が住んでいる)で言った。
ふと窓の外に目をやると、すっかり真っ暗になっていた。
「そろそろ暗くなってきたんで、失礼します」
そう言って、第三音楽室を出ようとした時。
「真白」
ふいに、誰かに名前を呼ばれた。
「明日の同じ時間に第三音楽室に来い」
鳳先輩はそれだけ言うと、僕から視線を外し、ファイルに目を通していた。
僕は会釈をすると、大きな扉をゆっくりと閉めた。
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2008/09/13
鏡夜編だけ少し長めです。ひいきとかではない…と思う