妄想小説T*
□●Re-cycle*Em-brace●
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●Re-cycle*Em-brace●
「ラクス?何をしているんですか?」
「読書、ですわ。」
リビングに下りて来たアスランの目の先、カーペットの上にちょこりと座ったラクスが振り向いて笑った。
ラクスの膝元には、少女が読書と言って手にするようなレベルではない辞典のような本が広げられていたけれど。
そこは、勤勉なアスランが気にしたことではなく。
「楽しそうですね。何か面白いことでも見つかりましたか?」
キッチンから覗くように話しかければ、ラクスは無邪気に頷く。
彼女の小さな身体は辞典を膝に抱き、紅茶を二人分入れるアスランを見つめた。