妄想小説V*
□●LSS〜A編〜●
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「はあ・・・これは、なかなかに大変、だな・・・。」
両手に紙袋をぶら下げ、腕にもペット用品を抱えながらアスランは呟いた。なにせ一度に用品を買い込んでしまったのだ、先の買出しの荷物はしぶしぶキラ達が持っていってくれたからまだよかったものの・・・。
「抱いてってやれなくて・・・ごめん、な。」
「・・・。」
よたよたと歩いていくアスランの袖を掴んで、小さなウサギの女の子ラクスが歩きながらアスランを見つめていた。ふるふると首を横に振り、一生懸命に歩くたびに耳や丸い尾っぽがほこほことゆれた。
「よかったか・・・・俺で?」
「・・・。」
質問に対して、いまいち意味が分からなかったらしい。ラクスはそれに答えずにただただ歩きながらアスランを見つめていた。
「いいんだ、答えなくても。」
アスランは、荷物たちの隙間からラクスを見つめ返して微笑んだ。