妄想小説T*
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「私は帰るよ。」
本当ならば、もっと早くに帰っていたかったけれど。
心に立ち向かう勇気が溜まるのに、随分時間が掛かってしまって。
けれど、ここは私の居場所じゃない。
「明日には、私はオーブの大老に戻る。」
コクピットで皆にそう告げた時、事情を先に知っていたマリューさんやバルトフェルド以外はみんな、一瞬言葉を失って立ち尽くした。しん、と言葉がなくなる。
キラも、ミリィも。
そして、ようやくエターナルから帰ってきたラクスも。
大切な人の表情がたった少しの不安にあおられるのが嫌で。
「今日は早く休もうかな!」
私は全てに笑って見せた。