BL小説

□そばに...
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「ひばりっ、ひばりっ」
どこか遠くから愛しい君の声がきこえる。
どうしてそんな悲しそうな声だしてるの。
そっと目をひらくと、そこにはいまにも泣きだしてしまいそうな君がいた。
「なんて顔してるの。君のそんな顔は嫌いだよ。」
「ひばりっ!?生きててよかった!!」
君が安心したような顔をしてギュッと抱きしめてきた。
いつもの君の匂いのかわりに血の匂いがした。
「ひばり、もうすぐ医療班がくるからな。」
「そぅ。」
…あぁ、さっき敵のマフィアに撃たれたんだっけ。
血を流しすぎたのかな。目の前が霞む。
僕はもう死ぬのかな…死にたくないな…もっと君の…武のそばにいたいな…
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