BL小説

□名前で呼んで
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山本side

「雲雀っ♪」
「…何。」
めんどくさそうに返事をしたのは付き合って3ヶ月になる俺の可愛い恋人。今は応接室で一緒にお昼ご飯を食べているところだ。

「雲雀、あ〜ん」
…パクッ。
「おいしい?」
「うん///」
そう答えた雲雀の顔は少し赤く染まっていてすごく可愛い。可愛いなんて言ったら雲雀は怒るから代わりに前から俺が雲雀にして欲しかったお願いをしてみることにした。

「雲雀、お願いがあるんだけどきいてくれる?」
「願いによる。いってみなよ。」
「名前で呼んで?」
「っ///やだ!!」
「えぇ〜お願いっ」
「やだっていってるでしょ。」
そういって雲雀はそっぽをむいてしまった。呼んでもらえることを期待していた俺はガッカリしていた。

「…武…」
「えっいまっもう一回言って!」
「っ〜もう言わない」
「えっでも今武っていったよな?」
「知らないっ。もうすぐ授業始まるから戻りなよ。」
「…わかった。じゃあ戻るのな。」
渋々そう言って俺は応接室を出て教室に戻った。応接室を出る前に見た雲雀の顔は真っ赤になっていて本当に可愛いかった。雲雀が俺の恋人で幸せだと改めて実感した日だった。
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