感謝御礼!2周年

□嗚呼、愛しき俺の恋人
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いつも君には驚かされる。でも君はまだまだ隠し玉を持っていて、俺はまた君に驚かされるんだ。





十四郎を好きになったのは……いつだっけな?うん、気付いた時には好きだった。町に出ればいつだって十四郎を探していたんだ。

十四郎は俺の事、多分鬱陶しい奴。ぐらいに思ってたんだろうな。声をかける度に目を細めて悪態をついてきた。

でもね、そんな十四郎が「ありがとな。」と不意に笑うと、それはもう犯罪だ。抱きしめたくて仕方がない。やっとの事で俺を受け入れてくれたんだ、もう我慢しなくていいよね。

「十四郎!!見回り?一人で出歩くなんて珍しいね。」

散歩の途中、偶然十四郎を見つけた俺は、嬉しくなって声をかけた。

「見回り中に声をかけるな。」
「え〜!いいじゃん。一人じゃ退屈でしょ?」
「一人じゃない、総悟がいる……。」
「え?いないよ?」

少し驚いた様子で、キョロキョロと辺りを見回していた。

「あの野郎……!!!」

沖田君がいない事に気付くと怒りのオーラを爆発させた。

いつからいなくなったのか知らないけど、気付かない十四郎君ってば可愛すぎ。

「ね、一人じゃ危ないし、俺が一緒に見回りしてあげる。」
「一人でいい。」
「いいから、いいから♪」
「チッ、勝手にしろ。」

あれ〜?なんで舌打ち?銀さん、ちょっと悲しいんですけど。

「十四郎、今日はお仕事何時まで?」
「わかんねぇよ。」
「明日休みでしょ?仕事終わったら、飲みに行こうぜ?」
「お前、人の話聞いてんのか?何時に終わるかわかんねぇんだよ。」
「なんで?捕り物でも入ってんの?」
「いや、書類の整理とかで忙しい。」
「じゃあ、終わるまで十四郎の部屋で待ってる。」
「待ってないでいいから、早く帰れ。」

はぁ〜……どうして一緒にいたいって気持ちわかってくれないかなぁ?

俺は十四郎の手を引き、路地裏に引き込んだ。

「なんだよ!放せ!!」

逃げられない様に壁に両手をつき、十四郎を囲う。

「あのね、銀さんは十四郎とちょっとでも一緒にいたいの。我が儘かもしれないけど、好きだからしょうがないだろ?何でわかってくれないの?」

十四郎は顔を真っ赤にして顔を逸らし俯くと小さな声で喋りだす。

「……お、お前がいると、集中出来なくて仕事になんねぇんだよ……。なるべく早く終わらせるから、万事屋で待っててくれ……。」
「それは、俺の事が気になってしょうがないって事?」
「そうだよ!!」

ほら、たまに見せる素直な気持ち。もうたまんない。
十四郎といると、驚かされてばかりだ。

「わかった。良い子で待ってるから、早く来てね。」

そう言って頬にキスを落とせば、更に真っ赤になる。ホント、俺をどうしたいの?
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