★庭球★
□放課後の病室
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ある病院に一人の男子中学生の姿が見て取れる。
“コンコン”とノックをすると中から「はい。どうぞ。」と返事が返ってくる。
ドアを開けるとそこには、さっぱりとした個室に一人の少年がベットに横たわっている。
「久しぶりだな。幸村。」
「そっちこそ。何とか勝ち続けているみたいだね。」
「どうなんだ調子は？」
「うん。今日は大分良いよ。」
「次は、青学と試合をする。」
「そっか。そうなると少々手強いね。」
「あぁ。今まで以上に練習量を増やし、メニューもパワーアップさせた。」
「それじゃぁ、赤也とかは付いて来れてるのかなぁ？」
「少しサボるけどな…」
「アハハ、赤也らしいや。」
「それより、幸村。起きていて大丈夫なのか？」
「うん、大丈夫。それより真田…、キスして。」
「何を言う幸村
」
「だって僕達恋人同士じゃないか。手術が失敗して二度と出来なくなるかもしれない…」
「そんなことはない！俺達は常勝し続けお前の帰りを待つ…。」
「真田…」