05/31の日記
23:34
インフル話
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せっちゃん中3。
「残念だったなぁ、修学旅行が中止なんてさ」
刹那から手渡されたプリントを見て、ロックオンが肩を落とした。
噂のインフルエンザの影響で、中学校の修学旅行が中止になったのだ。
本当のことを言ってしまえば、刹那はたいして残念がってもいないし、むしろ好都合だったりする。
3泊4日もロックオンと離れなくてすんだのだから。
だから、これに落ち込んでいるのはロックオンのほうで。
「修学旅行なんて一大イベントなのに、中止なんて寂しいよなぁ」
慰めるように、ロックオンは刹那の頭を撫でた。
子ども扱いを止めろと言って止める兄でもないし、甘やかされるのは弟の特権なので刹那はおとなしくしている。
「別に、平気だ。一週間近くもロックオンと離れているほうが寂しい」
意図してか無意識か、刹那は上目づかいでそう言ってのけた。
「っ、刹那〜!」
ぎゅっと抱きしめられて、刹那の頭が抱え込まれる。
当然のように、刹那はロックオンをぎゅうっと抱き返した。
かすかにその顔が嬉しそうに綻ぶ。
「代わりにはならねぇかもしれないけど、夏休みはみんなで旅行にでも行こうな。刹那の行きたいとこに」
「・・・アレルヤたちもか?」
刹那が尋ねると、ロックオンが「もちろん」と頷いた。
すると、刹那は途端にむくれて口を開く。
「アレルヤとティエリアは修学旅行には行ったことがあるから必要ない。俺とロックオンで行けばいい」
でもなぁ・・・と渋るロックオンを、「ダメなのか?」と刹那はじぃっと見つめる。
そんな風にされて、ロックオンが断れるはずもなく。
「アレルヤたちには俺が言っておく」
そう言った刹那の珍しい笑顔に、ロックオンは「まぁ、いいか」と笑った。
END
久々で、リハビリ気分で書きました。。。
6月はコミックスもでるし、更新ペース上げたいなぁ。
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