08/17の日記
23:28
まいすた兄弟
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小一のせっちゃん。
「ただいまー」
両手に重い荷物を抱え、ロックオンは帰宅する。
今日は駅前のスーパーで牛肉がえらく安かったから、ハンバーグにする予定だ。
学校帰りだとタイムセールの時間にはぎりぎり間に合わないが、親切なおばさんたちが有り難いことに牛肉を分けてくれた。
付け合わせにほくほくのポテトと、甘くしたニンジンのグラッセ。
あとはライスとサラダ、スープをつければ完璧だ。
料理の段取りを考えていると、「おかえりなさい」とアレルヤが玄関に出てくる。
「こんなに大荷物なら、電話してくれれば迎えにいったのに」
優しそうな見た目に反し、力持ちの弟の言葉は嬉しい。
でも、お兄ちゃんの威厳みたいなものを、ロックオンだって少しは気にするのだ。
そういえば、いつもなら我先にと玄関へ走ってくる刹那が今日はいない。
ティエリアは図書館で勉強してから帰ると、さっきメールがきたから心配ない。
「それより、刹那はどうした?」
ロックオンの手から荷物を受け取りながら、アレルヤが笑う。
「ロックオンが帰るまでにすることがあるんだって」と、リビングへ入っていく。
それに続くと、リビングのテーブルで一心不乱に何か書いている刹那が目に入った。
「せつなー!何してんだ?」
ぽん、と小さな肩を叩くと刹那がびくっと震えた。
のぞき込むと、刹那の目の前にはいびつな字で書かれた「ろっくおん」の文字が並んでいた。
「おっ、ひらがな学校で習ったのか!」
上手じゃねぇか、とロックオンが頭を撫でれば、刹那は嬉しそうに頬を染めた。
「自分の名前より先にロックオンの名前を練習するなんて、刹那らしいよね」
僕とティエリアも忘れないでよ、とアレルヤが苦笑いをした。
END
更新が久々すぎてすいません!
とりあえず、まいすた兄弟ねたを思いついたので!
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