Clap Novel
□1月拍手まとめ -ver2012-
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*ルカ誕のオマケ・・・的な。
まだ外は薄暗い・・・夜と朝の境目という時間だった。
あの後宴は夜更けまで続き、そのまま皆はホテルに泊まる事になったのである。
キングサイズ程のベッドの上、横たわる影が2つ。
暫くして、その影の1つがもそりと起き上がった。
「・・・・んぁ・・・・」
靡く紫色の髪、影の主はがくぽだったのである。
彼は自分の傍らに目をやり、微笑むとそのまま顔を伏せる。
「・・・・・・ん・・・・・・」
がくぽの横にいるのはルカだ。
まだ寝ている彼女に、彼はそっと口づけを落としたのである。
啄むようなキスの後 ちゅ、と甘い音を残し離れる唇。
「・・・・・・あれ、起こしちゃった?」
「・・・・・・んー・・・・」
モゾモゾと布団が動いたかと思うと、白くほっそりとした手が伸ばされた。
がくぽがその手をとると、そのまま布団の方へと引っ張られてしまう。
「・・・・・枕ぁ・・・・・」
「あぁ・・・ハイハイ」
言われるがまま抱きしめてやると、小さく体を震わせたルカがギュッとしがみついてきた。
「・・・・しんどい?」
「んーん・・・・ねぇ・・・・」
「うん?」
がくぽは良い香りのする桃色の髪を撫でながら、彼女の話に耳を傾ける。
「・・・皆に祝ってもらえて・・・すごく嬉しかった・・・」
「・・・良かった。喜んでもらえて」
微笑み、ルカは言葉を続けた。
「・・・予定とか・・・どうやって合わせたの?」
「マスターに頼んで色々とな。でも、お前に悪い事した・・・」
がくぽのその答えに、ルカの目が見開かれる。
「・・・何が・・・?「誕生日なのに一緒にいれなかっただろ?約束・・・してたのにさ」
「・・・それは・・・私の「そこでね、ちょっとお詫びも兼ねて」
どこから取り出したのであろう、彼女の前に、何やら封筒が差し出されたのだ。
視線で"開けて"と促されたルカは、封筒の中身を確認した。
「・・・・え・・・・」
携帯の明かりを点けてもう1度中身を見てみる。
「・・・俺からの誕生日プレゼント」
中に入っていたのは、夢と魔法で有名な・・・とあるテーマパークのチケット。
そして、その側に建つ数あるホテルの中でも、高級だと名高い某ホテルの宿泊案内だった。
「・・・宿泊予定日は明日と明後日。今日色々準備して・・・明日の朝出発って感じだな。念願のお泊まりっす「がくぽ・・・・!!!」
途中でさえぎられてしまったがくぽの言葉。
瞳を震わせ自分を見つめてくるルカに、彼は微笑むと頷く。
「・・・2人っきりは不服?「嬉しい・・・ありがとう・・・がくぽ・・・」
彼女の口から零れた言葉。
どうやら喜んでくれたようである。
「・・・どういたしまして」
彼女のそんな言葉に、がくぽも目を細めると嬉しそうに言った。
「・・・さて・・・時間も時間だから2度寝する?」
「・・・・ん・・・・」
そして、ルカの額に触れるだけのキスを落とし彼はそう続ける。
彼女も答えると、甘えるようにがくぽの背中に腕を回した。
「・・・・甘えたさん」
「んー・・・・・」
「・・・・くすぐったい」
微笑み、どちらともなく見つめ合うと再び甘い口づけを交わす。
そしてそのまま、2人は幸せな温もりに包まれるのだった。
(明日(今日)は2人で買い物に行きます)
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オマケです、ハイ(*´ω`*)
色々と細かい事は皆様のご想像にお任せします!!!←
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