Clap Novel
□バレンタイン特集(仮)
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最後は八晴編!!!
このお二方はちゃんと書きます・・・←
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「もう・・・後数分で日付け変わっちゃう・・・!!!何で私、事前に連絡しとかなかったんだろ・・・」
夜はもう、大分更けているというのに、大学の校舎内に晴香の姿があった。
彼女が必死になって探していたのは、気紛れな化け猫・・・基い 斉藤八雲だ。
「八雲君・・・」
今日はバレンタインデー。
朝までかけてラッピングをし、チョコレートだって端正を込めて作った。
それなのに、どこを探しても八雲の姿がなかったのである。
連絡を取ろうにも、彼の携帯とは一向に繋がらない。
気付けば、もう日付けが変わろうとしていた。
「・・・八雲君のバカっ・・・何でどこにもいないのよ・・・!!!」
どこかに行くなら、連絡くらい寄越せばよかったのに。
「バカ・・・バカバカバカぁ!!!八雲君の・・・ば「こんな夜遅くに何を君はバカバカ連呼しているんだ。少なくとも、ぼくは君よりバカじゃあない」
「・・・や・・・くも・・・く・・・」
どこから現れたのか、八雲が呆れたように自分を見下ろしていた。
それに気付いた晴香は、大きく目を見開く。
八雲の顔がギョッとしたように歪んだ。
「・・・お、おい・・・何を「うぅっ・・・えぐっ・・・うわあぁぁぁぁぁぁっ・・・!!!!」
突然、大声をあげて晴香が泣き出したのである。
幸い、周りに人はいなかったし、校舎内だったので近所迷惑にはならないだろう。
「なっ・・・おい・・・何があった・・・落ち着いてくれ」
とりあえず、自分の隠れ家まで連れていき、彼女を落ち着かせる。
「・・・・帰る・・・・」
「・・・・・・送る「いい・・・・」
流石の八雲でも、晴香の様子がおかしい事は理解できた。
「・・・おい「ひとりで帰る!!・・・バカだったのは・・・わたしよ・・・」
「・・・ぼくは今日、1日あの熊に付き合わされてたんだ」
彼女を椅子に座らせ、彼は説明してくれる。
「・・・すまない。連絡・・・したかったんだが・・・」
そっと涙を拭われ、晴香の頬が紅く染まった。
「・・・そ・・・だったの「で・・・君は?」
「・・・・え?」
「・・・ぼくに・・・用があったんだろ?」
「・・・もう・・・いいの・・・だって「晴香」
滅多に呼ばれない名前を囁かれ、その紅い瞳で見つめてくるなんて、反則だ。
晴香は大きく深呼吸すると、八雲の前に小さな箱を差し出す。
「本当はっ・・・昨日渡したかった・・・けど・・・受け取って くれる?」
彼女の言葉に頷くと、八雲はその箱を受け取ってくれた。
「・・・食べられるんだろうな」
「・・・努力は、しました」
「・・・・・・そうか」
微笑み、優しい顔を向けてくれる八雲。
晴香の目が見開くのと、自分の唇が心地の良い温もりに包まれたのは、ほぼ同時の事だった。
(暫く、熊の事は一切無視しよう・・・)
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恋人未満なのか恋人なのかが迷走中wwwwwww
でも・・・嫌いじゃないんだ・・・こういう関係・・・
さてさて、3つのバレンタインの形を書いてみましたが、どうだったでしょうか?
楽しんで頂けたのなら幸いです!!!
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