生徒和谷×先生伊角さんパラレル

□2週間の先生
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「……変な和谷」
中学からの同級生である少女は、容赦なく一言で返事した。
「あのなあ、人が真剣に……」
「あんたらしくないじゃん。いつもはそんなことごちゃごちゃ考えないでぱって謝るのが普通でしょ」
「……まあ、普通は」
「何、相手、好きなコとか?」
「……っ! バカ! ちげーよ!」
大誤解だ。和谷は真っ赤になって怒った。
「なーんだ」
「もーいいよ、ったく」
もともと答えを求めての問いではない。
「うー……どうしよ」
しかし、このまま伊角が学校を去るのを待つというのも、すっきりしない気がした。




何より、彼とは毎日顔を合わせるのだ。
「えーとじゃあ……連絡事項はそれだけです」
生徒の前に立つのに慣れる様にと、楊海は毎朝のホームルームを伊角に丸投げした。必然的に、後ろの方の席にいる和谷の視線にも耐えなければならない。
どうしてあんな、大学の友人にも言わない様な事を言ってしまったのだろう。後悔ばかりしている。
「はーいせんせー」
一番前の生徒が手を挙げて、
「今日のネクタイはカワイイ系で良いと思いまーす」
クラスを巻き込んで伊角を笑いものにした。
「……以上です」
うつ向いて教壇を下りる伊角に、和谷の残酷な笑顔が見えた。
「慣れてきたなあ」
指導教員の楊海が、にやにやと顎をなでて迎える。
「慣れません……」
「おいおい、悪い方に思うなよ。連中並の愛だ、愛」
「……」
そんなものは感じられない。
「先生!」
階段の踊り場で、背中に声をかけられた。
「どっちのだ?」
楊海が笑う。伊角は振り向かない。
「えーと伊角先生にしとく」
「しとけよ」
楊海が先に行ってしまう。追いたい衝動を堪えて、伊角はやっと少年を見上げた。





**************

うぎあゃーこの真っ暗い教生を誰か何とかして!!!!Σ

しかし…タイトルが微妙。
考えつかなかったんです…。☆は入れんとシリーズだしとか思いながら。更新の時に変えよう、、、何か良いタイトルはわわわ……

楊角を実現♪
教育実習がどんなもんなのか、音野は全く無知です。適当に書いてます(威張るな)。
でも生徒の目から見て、指導教員と教生の相性って大事っぽかった。おお、ナイス校長(ぐっ)。
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