ヤコフ詩集
□ヤコフの詩4
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裏切り
世界を裏切れば
きっと楽になれるよね
そんな呟きだけが
僕の耳に聞こえた
風の中で見失った
赤い糸の先端を
探さないままでいよう
曖昧な今を生きる為に
針の様に冷たくて
鋭い痛みを感じる
ずっと忘れないからと
傷口にそっと誓いをたてる
目を閉じたままの僕は
無闇に爪をたてる
削り取った欠片には
不幸な明日が映る
救われない過ちは
何度でも繰り返す
堕ちる事を望むから
手も伸ばさずに笑う
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