ヤコフ詩集

□ヤコフの詩4
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希望


鎖に繋がれた毎日
因果の歯車は止まらない
逆十字架に祈る言葉は
神の存在を皮肉る

生け贄の山羊に笑いかけ
意味も無く手を差し伸べる
愛はエデンの果実の様に
紅く熟れて腐りはてた

電気椅子の上で踊る
天使達に死の宣告を
傷の残る手に施した
呪いのリズムを捧げよう

審判の日を待ちわびた
色の無い愚かな脱け殻達に
戯れに神が描いた地図と
悪質な真実を伝えよう

残酷な夜と懺悔の朝の間に
繰り返した祝福の言葉を
唯一の糧にした獣の背に
もう一つの未来が刻まれる
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