極上小説
□言葉伝わらない想い
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冗談だと思われ、いつもかわされてしまう…
まゆらちゃんに好きな人いるのかしら…
やっぱり同性の恋は叶わないのかな…
思い返してみるとまゆらちゃんには付き合ってた彼氏がいた…
でも、その相手はまゆらちゃんの気持ちを踏み躙ろうとしていた…
真実を知ったまゆらちゃんの悲しそうな顔、あの表情を見たとき、私はまゆらちゃんを守ってあげたい、そんな気持ちになっていた…
あれからずっとまゆらちゃんと一緒に居たくていろんな事してるけど…
いまだ空回り、さすがの私も限界…
もうダメなのかな…
「…はあ」
何気なくため息を吐いていると…
「聖奈さん。どうかしたんですか?」
ため息を聞いて私に寄ってくるまゆらちゃん
「勉強はいいの?」
「はい、聖奈さんのおかげで早く終わりました」
「そう、よかったわね」
「それよりもため息なんか吐いて何か悩み事でもあるんですか?」
私の隣に座り心配そうに見てくる
「ううん、なんでもないわよ」
「聖奈さん…」
まゆらちゃんは私を抱き締め
「私では頼りないですけど、話し相手になれますよ、だから一人で考え込まないで下さいね」