頂き物、捧げ物

□新商品(稲妻11 松半ギャグ)
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青い屋根の質素な一戸建てが、我らが半田師匠のお住まい。その前で、手を握ったまま離さないマックスに、半田は苦笑を浮かべた。

「マックス、家に入りたいんだけど…」

半田の極めて優しい言い回しに、しかしマックスは首を横に振る。そしてズズッと鼻をすすり、涙ながらに訴えた。

「だって…今日は金曜日じゃんか。土日の二日間も師匠に会えないの、寂しいようぅ〜…」

途中から完璧に泣き出すマックス。半田はしゃくり上げるたびにヒョコヒョコ跳ねるネコミミを撫でてやりながら、大きな溜め息を吐いた。

「仕方ないな、じゃあ明日、どこかで待ち合わせしようか…」
「ホントっ!?」

それを聞いた途端、マックスはパッと表情を輝かせる。

「嘘泣きじゃねえか!!」
「ひでぶっ!?」

半田のばくれつパンチは見事に全弾命中した。

「で、でも寂しいのはホントだよ。ボク、出来ればずっと師匠と一緒に居たいもん」
「マックス…」

マックスは、真剣な顔で半田に訴えた。ダラダラする鼻血が雰囲気をぶち壊しにしているが、そんなこと青春真っ只中の野郎は気にしてはいけない。
半田は少し考えてからポンと手を打ち合わせた。
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