頂き物、捧げ物
□新商品(稲妻11 松半ギャグ)
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「そういやマックスには、幻のボールを作る技がなかったっけ?」
「イリュージョンボールのこと?」
鼻にティッシュを突っ込みながら首を傾げるマックスに、半田はうんと頷いた。
「それで幻のオレを出したらいつでも一緒なんじゃないか?」
「そっか、やってみる」
マックスは元気に飛び起きる。
「イリュージョン半田!!」
マックスが叫ぶと辺りに靄がかかり、それが晴れた時には新たに三人の半田が出現していた。
「すごいや、半田ハーレム!!」
「そうだねその言い方はヤメロ」
冷ややかにツッコム半田(本物)は無視して、マックスは飛び跳ねて喜ぶ。それを見ていると、半田も怒る気が失せた。
「じゃあ、また月曜日に会おうな」
「うん、またね師匠」
三人の半田(偽物)とマックスは、半田(本物)に手を振り夕焼けの道を去って行く。
ようやく解放された半田は、ヤレヤレと首を振って玄関の扉を開いたのだった。