勇者ユーシーー導かれし者達ー


□ジプシーの姉妹
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ハロー☆あたしマーニャ。よろしく!!
ちなみにあたしは今、父さんを殺した、仇であるバルザックって奴を探しながら、お金稼ぎのためにモンバーバラって町で踊ってんの。
ミネア「姉さん、どうだった?」
マーニャ「だめだめ。今日もいい男、いなかったわ。」
ミネア「もう!そんなことじゃないでしょ!!バルザックよ、わたしたちの仇のバルザック!!!」
マーニャ「あー、残念だけどそっちもいなかったわ。」
ミネア「そう・・・」
あー、このミネアってのはあたしの妹。あたしに似ていて美人なのよね〜。
姉妹そろって美人ってホント困っちゃうわ♪
座長「マーニャ、今日で終わりか。こっちとしてはとっても惜しいんだがな。売れっ子だったし。本当に仇討ちの旅に出てしまうのかい?」
マーニャ「はい☆だって〜、ミネアが『仇、仇〜』ってうるさいんだもん。」
ミネア「姉さん!」
座長「コホン。とにかく、がんばれよ。これは今までの給料だ。」
ミネア「100ゴールド!こんなに頂いてよろしいのですか?」
座長「いいよ、それくらい。少しは旅に役立つだろう。」
マーニャ「座長、ありがとー☆じゃんじゃん使うわね!」
座長「・・・ミネアよ、マーニャを頼んだぞ。」
ミネア「はい。分かりましたわ。」
マーニャ「それじゃあ座長、いってきまーっす!!!」

ミネア「姉さん、武器持ってる?」
マーニャ「え?アタシの呪文があれば平気ヨwww」
ミネア「わ!早速出たわよ、あれスライムじゃない!!!」
マーニャ「キャー!ど、どうしよう!!!」
ミネア「もう!!姉さんはいっつもそうなんだから!!!!」
マーニャ「いつもじゃないわよ、メラ!!!」

ゴォォオオオ!!!!

ミネア「すごい・・・っ痛っっ!」
スライム「ぽよ〜ん」
マーニャ「大丈夫?ミネア!」
ミネア「大丈夫・・・ホイミ!!」
マーニャ「すごいじゃない。」
ミネア「姉さん!うしろ、魔物!!」
スライム「ぷるん」
マーニャ「あうっっ。」
ミネア「バギ!!!!!」

ザアアァァァ!!!

マーニャ「すごい!倒したわよ、魔物を!!」
ミネア「やったわ!・・・・」

ばたっ

マーニャ「ぎゃっ!ミネアァ!!!」
ミネア「ま・・・魔法を使いすぎたみたい・・・・・・」
マーニャ「ばかねぇ。心配させないでよぉ!」
ミネア「少し休ませて。」
マーニャ「あー、はいはい。野宿ね。」
ミネア「もう、そんなイヤミっぽく言わないでよ。
それより姉さん、はい、これ薬草。」
マーニャ「あ、忘れてた。さっきやられてたんだっけ。」
ミネア「おやすみ・・・」


マーニャ「朝だよ、ミネア。」
ミネア「もうとっくに起きてるわよ、姉さん。」
マ−ニャ「もう大丈夫?」
ミネア「ええ。そうそう、さっき通りかかった旅人さんに聞いたんだけど、ここをまっすぐ行けば私たちの故郷、コーミズらしいわ。」
マーニャ「あ〜。どーでもいいんだけどぉ・・・」
ミネア「なによ、姉さん。」
マーニャ「朝食ちょーだい。」
ミネア「はい。合鴨の塩漬けサンド。」
マーニャ「おいしいのぉ?それ。」
ミネア「贅沢は禁止。旅は堅実に。そして上手にやりくりすることが大切。」
マーニャ「はいはい。ぱくっ。」
ミネア「どう?」
マーニャ「美味いじゃない。」
ミネア「ふふっ。じゃ、それ食べたら行くわよ。」
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