勇者ユーシーー導かれし者達ー


□ジプシーの姉妹
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てくてく。

マーニャ「あれじゃない?コーミズ村って。」
ミネア「そうね。やっと着いたわ♪」
マーニャ「ただいまーっ☆みんなー!!!」
村人A「おやまぁ、マーニャちゃんとミネアちゃんじゃない。」
ミネア「お久しぶりです。みなさん、お変わりありませんか?」
村人B「んだ。・・・オラたちはいいけど、あのとき怪我したオーリンのやつが洞窟行ったっきり帰ってこねえんだべ。」
村人C「みんな心配してるんべがなあ。」
ミネア「そうですか・・・。」
マーニャ「探しに行くわよ、アタシたち。その洞窟に。」
ミネア「私たちの命の恩人ですから。」
村人A「気をつけなぁ。」
マーニャ「うん☆」

てくてく

ミネア「洞窟か。オーリンさんは一体何を考えてるのかしら。」
マーニャ「なによ、ミネアったらオーリンのこと気になるのォ??」
ミネア「そんなんじゃないわよ。」
マーニャ「あれが洞窟よね。」
ミネア「ええ、きっと。」
マーニャ「入るか。」

こつこつこつこつ

オーリン「・・・なんと!エドガン様の娘、ミネア様とマーニャ様ではございませんか!!」
ミネア「良かった、オーリンさん。無事だったのですね。」
マーニャ「なんでこんなかび臭くて薄暗いトコにいるのよ。探すのに苦労しちゃったじゃない。」
オーリン「・・・すみません。実はバルザックにやられた傷が癒えるまでここに留まろうとしていたのです。」
ミネア「そうでしたか。やっぱり父さんは殺されたのね。」
オーリン「申し訳ございません!!!」
ミネア「気にしないで下さい。悪いのはバルザック。・・・あと・・・・運命も、かな。」
オーリン「・・・すみません。」
マーニャ「もうっ!いまさらそんな悔やんでてもしょーがないでしょ。それよりあんたココで傷を癒すほかになんかやってたの?」
オーリン「あ、はい。やることもないので少し洞窟を探索してみました。」
マーニャ「なんかあったの?」
オーリン「はい。静寂の玉なるものと、闇のランプなるものを発見しました。」
ミネア「すごい!書物に載っていましたわ。静寂の玉とは、邪悪な力を取り払う物。
闇のランプとは、光と闇とを入れ替える事の出来る物だそうです。外に出て使ってみましょう!!!」
マーニャ「じゃ、リレミトかけるわね。」

スウ・・・・

マーニャ「リレミト!!!」

とすん。

ミネア「・・・ここで使ってみますわ。」
マーニャ「先にどっちを使うの?」
ミネア「えーっと。じゃ、闇のランプを使うわ。」
オーリン「どのようにして使うのですか?」
ミネア「わかりません・・・けど、わたし、これを使う為の呪文を知っている気がするんです。」
マーニャ「完璧な不思議ちゃん・・・」
ミネア「・・・・・・・昼の太陽と夜の月、天の国と地の国、神も知らぬ光と闇・・・・・我にチカラを与えたまえ!!!」

ぐらぐらぐらぐら・・・・・・

マーニャ「うわ、なによこの地震!!」
オーリン「見てください!月が出て来ました!!!」
ミネア「・・・ふう。そういうことね。」
マーニャ「どういうことよ!」
ミネア「たぶんこの『闇のランプ』は、昼の世界を夜の世界に変える力を持っている物なんだわ。」
マーニャ「よく分かんないけど・・・って言うかミネア、あんたあんな変な呪文、どこで覚えたのよ?」
ミネア「わかんないわ。ただ、スゥって頭の中に浮かんできて・・・。」
マーニャ「ふうん。」
ミネア「次は静寂の玉を使って見ましょうか。」
マーニャ「もう変な地震起こすのはヤーよ。」
ミネア「・・・仕方ない。いずれどこかで使いましょ。」
オーリン「お2人方、このキメラの翼を使ってキングレオ城に飛びましょう。」
マーニャ「なにそれ。オーリン、そんなの持ってたの?」
オーリン「はい。亡きエドガンさまに非常用にもらったものです。」
ミネア「形見・・・って言うのかな。これ。」
マーニャ「あ〜もう、なんでそんな辛気臭いのよ。さっさと使うわよ。」
オーリン「あ、すみません。で・・・では、いざキングレオ城へ!」

すたっ

マーニャ「なんて深い霧なの・・・!?もごもご」
ミネア「姉さん・・・・・・シリアス顔はいいんだけど、朝ごはんの残り、銜えながら言うのやめてくれる?」
オーリン「ははは・・・さ、城に入りましょう。」
ミネア「鍵がかかっているわ。」
オーリン「お任せ下さい。」

ががががが

マーニャ「うっわ。。。こじ開けちゃう系ですか。普通、鍵探すのがRPGの基本だと思うんだけど。」
ミネア「姉さん、何言ってるの。旅は上手くやりくりする事が大切だっていったでしょ。」
マーニャ「やりくりって・・・お金のことじゃなかったの?」
ミネア「人生お金ばっかみてられないの。さ、いくわよ。」
オーリン「お2人とも気を付けてください。この城は普通の城ではなく・・・いわば魔城なのですから。それでは私が先に行きます。」

作者「あ、アッテムトのイベント忘れてた。」

ということで、これまでにあった裏話をお話します☆

〜裏話〜

レオレオ大陸の最北端、アッテムトの町には鉱山があり、昔はそこで取れる金でにぎわっていたが、
あるとき毒ガスと魔物がでるようになり、町はあっという間に寂れてしまった。
そのアッテムトに火薬を取りに来たのがマーニャ、ミネア、オーリンの3人に雇われた
ペケペケ、ブイブイ、ネンネン、コギコギの4人であった。
その4人は火薬の残りがあるという鉱山の中へ入り、やっとの思いで火薬を手に入れ、
マーニャたちからの連絡を受け取った後、すぐに宅配便でキングレオ城に居る大臣の部屋の横の通路に、届けたのだった。
なぜ3人はあの4人に火薬を取りに行かせたのかと言うと、
キングレオ城の大臣はとても気が弱いらしく、前にあった爆発事故のときも大慌てで王に知らせに行くので、
そんな感じで火薬を爆発させ、大臣についていけば、王の隠し部屋にたどり着けると考えたからである。  
         
         〜完〜

マーニャ「お、届いてる、届いてる☆」
ミネア「さすがね、あの4人。」
オーリン「じゃ、使いますよ。」

しゅっ

ばあぁぁん!!!!

大臣「あわわわ!何じゃ!!??お、王様あぁぁ!!!!」
マーニャ「ほんとヘタレなのね。」
ミネア「さあ姉さん。ついていくわよ」
マーニャ「よし。」

大臣「ぽちっとな。」

ごごごごご

オーリン(小声)「なんと!壁が開きましたよ。」
ミネア「あれじゃ部屋が見つからないわけだ。」
マーニャ「さあさあ、行こーよ!」
オーリン「はい。」
       
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