小説
□桜色
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ふと、隣にいるあなたを盗み見た。
茶色い髪がふわふわとなびいている。
真っ白な肌はちょっと緊張しているのか、ピンク掛かっていた。
「な、何か、僕の顔についてる?」
「え?い、いやっ。なんでもないっスよ。10代目!!」
と、言ったものの10代目のほっぺたから目が離せない・・・。
「・・・。」
「獄寺君?
さっきからよそ見して歩いてるけど、何がそんなに気になるの?」
「い、いや。た、たいしたことじゃないっス!」
まさか、10代目のほっぺたに触れたいなんて言えない。
10代目が好きすぎて、ほっぺたにも触れられないなんて。