□出会いは電車
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夕暮れの踏み切りで、電車が通って行くのその少女はじっと見ていた。

身動き一つせず。


死んでいるのかなと思った通行人が少女をつついてみたら動いて睨まれたりするのでどうやら生きているみたいで。




「…何ダ?オ前ハ」



毎日一時間ほどいつもと同じ事をしていて同じように1日が終わるはずだったのに今日は違った。




金髪で、顔に変な入れ墨って云うのかタトゥー云うのかわからないけどとにかく派手な人が話しかけてきた。



「あんたこそ何よ」



「俺ハ雉子村黄泉ダ。」



「ふぅん。変な名前」


そっけなくそう返すと黄泉とか云う奴も私の隣に並んで電車を来るのを眺め始めた。


「なんなの」



「オ前ハ…何故イツモコノ場所デ電車ヲ見テルンダ?」
「…さぁ…なんででしょうね?」


「変ワッタ奴ダナ」


「あなたに言われたくないよ。ボサ毛」



「ナンダト。モウ一回言ッテミロ」



「ボサ毛」



「………(泣」







春、桜が少し散り始めた頃に



黄泉と出会いました。








出会いは電車




(出会いは唐突ですね。)






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