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□最後のジョーカー
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ツナと獄寺と俺でよくあるトランプ遊びをすることになった。
ルールは簡単
ジョーカーを引いたやつが負け。
「十代目!野球バカにジョーカーを回してください!!」
とまあ獄寺が俺にジョーカーを回そうとしているのがバレバレだ。
それよりも、このゲームも七回目だしそろそろ飽きてきた。
「なぁツナ。なかなかジョーカーでなくね?」
七回目になると急にジョーカーが出なくなったのだ。
先ほどまではツナや獄寺がジョーカーを引いていたのになかなかでない。
「山本………ジョーカー隠したりした?」
「?知らねーぜ!!」
「じゃあなんで出ないんだろ……」
短い会話のなかでもどんどんカードは少なくなってきた。
そしてついに、残るカードは2枚
「十代目…いきますよ」
獄寺君がめくったのはダイヤのA。
最後まで、
ジョーカーはでなかった
「そういえば…このゲームでジョーカーが最後にでたら良くないことが………」
ツナがそう言い欠けた刹那
三人には悪寒が走った。
なぜなら
窓をみれば血まみれの女がこちらを見て笑っていたから。
最後のジョーカー