□COOL TONGUE
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ある昼下がり
「あっぢぃー」
「もう聖うるさいわよ」
「だってこの真夏にクーラー故障とかさぁー」
「外よりましよ
今日最高38度まで上がるらしいわよ」
「そうだ!!
アイス買ってくるよ!!」
そういって部屋をとびたした聖
「…人の話聞いてたのかしら」
−COOL TONGUE−
「ひざしつよぉー」
手で太陽を遮るように歩く
コンビニがすぐ近くにあってよかったぁ
店の中で涼んだせいで
外の暑さが強調されてるけど…
まったくクーラー故障してるなら言ってくれればいいのに
…まぁそれでもお邪魔させてもらってたと思うけど
せっかくの休みなんだからやっぱり二人きりだいいもんね
「フフフッ」
やばいやばい
これじゃあ不審者だ
もどさなきゃ…
「フフフッ」
やっぱりにやついちゃう
でもまぁ…いっか
もどせっていわれてももどんないし
コンビニで買ってきたアイスはクリーム系ひとつと氷系−たべるとガリガリ音がする−をひとつ
蓉子は夏でもクリームを食べる
口のなかべたつくのに…
…べたつくキスもいいかも
なんて考えている自分は
きっとまたにやついてるのだろう
「幸せだなぁ」