□愛の数式
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「ねぇ加東さん
(S+M)÷4+1
てなんだとおもう??」
〜愛の数式〜
「あのね,佐藤さん
未知数が設定されているときは未知数の値がわからなければ値はどうやっても求まらないの」
呆れたようにため息をつく
講義が終わり帰ろうとしたときにこの質問
「うん
それぐらい知ってる」
隣をみると
みんな次の講義に向かおうと立ち上がっているか帰る準備をしている中で
珍しく真剣な顔付きで前を向いている
講義中はねてたくせに
「はぁ
だったらそれだけじゃ答えられないのわかるわよね」
そういって手を出すと
キョトンとした顔をされた
「なに?」
「テキスト」
あぁと納得したような顔
でもカバンの中を探す様子はない
「忘れたの?
だったら明日また…」
本当のところ今日はもう講義が入っていないからはやく帰りたかった
「テキストには載ってないんだ」
「え?」
「答えは自分でみつけなきゃいけないんだって」
「は?」