□COOL TONGUE
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「ただいまー」

外から帰ってくるとたしかに家の中は涼しい


「ありゃ?蓉子??」

返事がない


「蓉子ちゃぁーん
いとしの聖ちゃんが帰ってきまちたよぉ」

いつもなら殴られるような言葉をいっても返事がない

おかしいなと思いつつリビングにはいる






「ありゃりゃー寝ちゃってるよ」

ソファーに横になって寝ていた

額にはうっすらと汗をかいている


「蓉子だって暑かったんじゃん」

また顔がにやつく


「かわいいなぁ」


いつもこんな至近距離でみつめると怒るのに…


まぁ蓉子が怒るのは照れ隠しなんだけどね

いまは赤く染まる頬も眉間によったシワもない



「ほんと…かわいいよねぇ」




「くっくっくっ
たべちゃいたい♪」


あっ
そういえばアイス買ってきたんだった



蓉子が起きるのを待つのもいいけど
あつかったから先に食べることにした



蓉子の分は冷凍庫にいれてっと


ソファーにもどってきて
蓉子の寝顔をみながら食べる



「おいしー♪」

蓉子の寝顔をみながら食べるアイスは格別だぁ!

「おわっ!?」

アイスがとけてきて落ちそうになる

外暑かったもんね


早く食べちゃわないと



ガリガリ



ガリガリ


ガリガリ


「つっめたぁー」


食べ終わると舌が感覚がなくなるくらい冷たくなっていた



「ううーん」

「蓉子?」

見るとさっきまでなかったシワがあって
あつそうに身をうねっていた




「…色っぽ」




そこでいい考えが思い付いた


「フフフッ」


これなら一石二鳥だ



押し倒すように
ソファーに手をつき
顔を首筋にちかづけ…



ビクッと蓉子の体が動く


「っっ!!」



目が覚めたみたい


「…聖??」


答えずにもう一回首筋をなめる


「っっ!!
聖ッッ!!」



「からだは冷えた??」


ボット顔が赤くなる


あー


もう…
ほんとにかわいいんだから


「…そんなわけないじゃない」

恥ずかしそうにいう


「え?」


「…あれぐらいで冷える訳無いじゃない」

プイッと横をむく


「……」
「……」


「もうなんか言ってよ!!」




「もしかしてさ
…誘ってるの??」



「……馬鹿」



ちょっと拗ねた感じで
赤くなってる蓉子


もー
本当にかわいい




「じゃあ冷やしてあげるよ」




体の一部分もかかさず,クーラー以上に……ね



END
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