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□★episodeT…亮の想い
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亮の想い…
――――





「なぁ…挿れて…ええ?…」




「…あっ…はっ…やだ…っぁ…」




「…もう…ええ加減諦めよに…なっ…挿れてええやろ?」




蕾の中のええトコ指先でこすりあげてお伺い立ててんのに、コイツと来たら…




「…あきらめっ…ないもん…あっそこっ…あっはっ…ずるぃ…やっ…あぁん」




俺の腕の中で身悶えながら、自身からタラタラ蜜流して、その辺中ぐっちょり濡れてんのに……まだ『うん』て言いよらへん…




…って、何で手越がごねてんのかて言うと………






****その日の朝*****





久々のNEWSの仕事、俺は朝から浮き足立ってた。


ドラマにコンに毎日忙しい日々を過ごして、中々アイツに逢えんかったから、仕事とは言え顔見れるんがメッチャ嬉しい。



俺…




何時からこんなに好きになったんやろ…アイツの事…



ふふっそういやあの頃ジャージばっかり着とったな…



出掛ける用意してる途中ふと手を止め、初めて逢うた時の事思い出す。






『新しいグループに参加してもらう事になったから、明日朝一の新幹線で事務所に来るように』



マネから急にそう告げられ、訳解らんまま内と2人で上京、眠い目擦りながら事務所の会議室へ向かった。



室内には既にピィを筆頭顔見知りのJr.の子ら合わせて6人。



俺と内とで8人か…何や人数多いなと思てたら、マネがちっちゃい子連れてきた。



「もう一人この子、『手越祐也』くん。全員で9人」



まだ増えんのかと思て見詰める俺らに



「手越祐也ですっ。宜しくお願いしますっ」



バリ緊張してますって感じやのに、妙に堂々と挨拶したんが印象に残ってる。



そんな手越に俺が初めて吐いた言葉が




「お前、誰や?」




って…俺はホンマに見た事ない子やし、素直に聞いただけやけど、後で聞いた話では関西弁のこのフレーズ、手越にとってはメッチャ怖かったらしい。




ごめんな…




その頃の手越はホンマ色黒でちっちゃくて、毎日ジャージ着て田舎くそて、お世辞でも可愛いとは言えんかった。



そやけど歌だけはべらぼうに上手くて、コイツは歌唱力でジャニーズに入ったんやと思てたのに…


周りの影響かして着るもんもオシャレになり、歌も踊りのレッスンも必死にやってるって聞いたりして、気付けば…メッチャ綺麗になってた。



それに伴ってマイペースなB型気質も露見するようになり、イラつく事も有ったけどそのギャップも可愛いとすら思えてきてた。



そんなある日、可愛いホッペタを膨らまして小山に何や悪態付いとったから、俺が横からふざけて手越のプニプニしながら言うた事があった。



「お〜やらか〜。赤ちゃんみたいやな。この肉無かったら男前やのに、惜しいな〜」



「赤ちゃんって…。もう直ぐ19歳になるのに。今度逢うまでにこの肉落としてきますからっ!」



真っ赤になりながら、ムッとした顔俺に向け、そう宣言した手越。



次に逢うた時は実際痩せてて『どう?』って自慢気な顔して俺の前に立ってさ…。




あっ思い出した。




この時に…負けん気の強さが表れてる強い瞳と、裏腹の『誉めて誉めて』て、子犬みたいに可愛いオーラに…ヤラれたんやった。




あの時からずっと心の真ん中に手越が居ったんやな。




そんな小さい『可愛い』や『愛しい』て思う気持ちが積もり積もってどんどん膨らんでしもて。




もう…溢れそうや。




アイツが小山に甘えんの見ると小山をシバキたなる衝動に駆られるくらい。



いや、今日そんなん見たら間違いなくシバいてまうわι




限界やな…




そろそろこの気持ちにちゃんとケジメ付けやんと…アカンな。





今日…





ある決心をして支度が整った俺は、スタジオに急ぐべくマンションを後にした。
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