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□★First kiss…after
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『手越のアイアイ傘に入んのは、オ・レ!!』


…ってなんで言えないんだろう…




―Love♂battle―




あれから4年、増田と手越の仲の良さは相変わらずで一緒に買い物に行ったりとプライベートでも会ったりしている。




が…2人の仲はあれ以来先には進んでおらず、たまに人目を忍んでキスを交わす程度。




増田はあの幼い経験を踏まえ色々調べまくり、何時でも一線を越えられるように知識は備えていた。




然し現実問題2人共実家住まい+仕事の忙しさend近寄る輩から手越を守るので精一杯。




そう…




今じゃ誰彼無しに手越を狙って近付き傍に蔓延ろうとするから、そう意味でも中々2人りきりになる機会を持てないのだ。



一緒に帰ろうとしても隙を見て先約を取り付けるヤツらが、最近頻繁に現れるようになって来て手越の周辺が騒がしくてしょうがない状況。




最も当の本人は自分がモテるなんて思ってもおらず、友達感覚で誘われてると思っていて無防備について行ってしまうからタチが悪い。



ホント勘弁してよ〜



然し内心焦りながらも増田に出来る事と言ったら、煙たがらようが無理やりくっ付いて行き手越の隣を死守、輩と2人にさせないようにするのが関の山。



『増田くんなんで来るの?』



誘ってないのにと、明らかに迷惑そうに冷ややかに見られても帰るわけに行かず、取り敢えず笑って誤魔化しやり過ごしたりして…




故に今ではそう言う意味も含め、案外空気が読めないという有り難くないレッテルを貼られる始末。




ならば早く自分のものにすればいいものを“何か自分と釣り合わないかも”なんて増田は変に臆病になっていた…




その訳は…




あんな事をした仲なのに増田が二の足踏むほど手越は美麗に成長してしまったから。




打ち合わせの為来ていた事務所の会議室で手越の隣をキープしている今でさえ、平常を装いながらもその笑顔にドキドキし甘い香りにクラクラし、心の中は目まぐるしく動いている。




ホントに綺麗になったよな…
あの時のあやゆい色気が今じゃ妖しい艶気に変わっちゃってさ…。




時々独り占めしたい気持ちが溢れてキスはするけど、好奇心で突っ走れたあの頃と違い大人になったせいなのか、先に進むにはどうしても慎重になってしまうんだよな…




あのエロスの時間のきっかけを作ったのはすばるくんだった。




それに煽られ幼い故の好奇心で、2人は大胆になり増田に居たっては手越の秘孔に指を突っ込んだりしたけれど、今はそういう雰囲気を作る自信がないのも臆病になってる理由の一つだ。




一言で言えは経験不足…



知識は豊富になったとは言え手越を好きだと意識した日から一途に思い続け今に至っているのだから、他の誰とも付き合ってなくて当然。




それに女性との体験もないままだったから経験もへったくれも言う以前の問題だ。




はぁ〜




何時までもこのままじゃ手越を誰かに取られちゃうかも知れないのに、何にも出来ないなんて…




俺ってホント情けない…

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