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□★First kiss…Lost love
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変な感じ…
ツンツンするし、ジョリジョリする。
初めての感触…。
「…っ。ちょっと祐也!集中出来ないし、集中しようよ」
「だっていつもの光景じゃないんだもん」
「光景云々よか気持ち良くないの?」
気持ちは良いけど…
股間で揺らめく旋毛が見慣れない祐也は、唇で施されてる愛撫の快感よりか、内股を突っつく短い髪の毛が気になって仕方ない。
刈り上げのところがジャストフィットして…くすぐったい。
貴久が精根込めて愛情たっぷりに口淫を施してるって言うのに、自由な恋人はまだ股間の髪を弄ってる。
「貴久って結構髪の毛硬かったんだね」
挙げ句に感想を述べる祐也に、口の端に蜜を付けた貴久が不満げに顔を上げた。
「なぁ…そんなに気になる?」
「だって、何か不思議な感じするんだもん…」
「ん、もー、こうなったら何も考えらんないようにしてやるからなっ」
言うな否や貴久は祐也の足首を持ち上げ顔の横に押し付けた。
祐也の躰は2つ折りになり、後孔が薄明かりの照明の下晒された形となる。
「ち、ちょっと…止めてよ。ハズいじゃん」
真上から見下ろす貴久に祐也は照れた顔見せつつも、まだ文句を言いたげだ。
しかし髪を切ってより精悍になった貴久にクスッと笑われると、ドキッと胸が高鳴りそれ以上何にも言えなくなる。
「どしたの?真っ赤になっちゃって」
「…っ、こ、こんな薄暗いのに、赤くなってるなんて解んないでしょ?」
「解るよ、祐也のことなら何でも…」
声が遠ざかり祐也の視界から貴久が消える…
と同時に、祐也は晒された窄まりにヌルッとした生暖かさを感じた。
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