T

□★First kiss…Lost love
1ページ/57ページ






変な感じ…






ツンツンするし、ジョリジョリする。






初めての感触…。






「…っ。ちょっと祐也!集中出来ないし、集中しようよ」




「だっていつもの光景じゃないんだもん」




「光景云々よか気持ち良くないの?」




気持ちは良いけど…




股間で揺らめく旋毛が見慣れない祐也は、唇で施されてる愛撫の快感よりか、内股を突っつく短い髪の毛が気になって仕方ない。




刈り上げのところがジャストフィットして…くすぐったい。




貴久が精根込めて愛情たっぷりに口淫を施してるって言うのに、自由な恋人はまだ股間の髪を弄ってる。




「貴久って結構髪の毛硬かったんだね」




挙げ句に感想を述べる祐也に、口の端に蜜を付けた貴久が不満げに顔を上げた。




「なぁ…そんなに気になる?」




「だって、何か不思議な感じするんだもん…」




「ん、もー、こうなったら何も考えらんないようにしてやるからなっ」




言うな否や貴久は祐也の足首を持ち上げ顔の横に押し付けた。




祐也の躰は2つ折りになり、後孔が薄明かりの照明の下晒された形となる。



「ち、ちょっと…止めてよ。ハズいじゃん」




真上から見下ろす貴久に祐也は照れた顔見せつつも、まだ文句を言いたげだ。




しかし髪を切ってより精悍になった貴久にクスッと笑われると、ドキッと胸が高鳴りそれ以上何にも言えなくなる。




「どしたの?真っ赤になっちゃって」




「…っ、こ、こんな薄暗いのに、赤くなってるなんて解んないでしょ?」



「解るよ、祐也のことなら何でも…」




声が遠ざかり祐也の視界から貴久が消える…
と同時に、祐也は晒された窄まりにヌルッとした生暖かさを感じた。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ