その手を
振り払ったのは
ただ君が愛しかったから
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ね、いつもみたいに笑ってみせて。
もしも私が必要ならば、私があなたを支えてあげる。
もしも私が不要になったなら、私は黙ってあなたの前を去りましょう。
笑顔のないあなたほど、私の胸を締め付けるものはない。
繰り返す言葉に意味はなくとも、それで私は幸せなのです。
だからどうか、変わらないあなたでいて。
あなたの夢ばかり見てしまうのは、あなたのことを今でも覚えているから。
頭のてっぺんから爪の先まで、全部覚えているから。
この気持ちが消えようと、この記憶が消えることはいように。
私はあなたの夢を見る。
例え、
もう二度と、あなたの記憶に残らずとも。
あなたは優しくて、あなたの手はとても大きくて、繋いだ手から伝わる温もりはひどく心地良いの。
あなたの身体は熱くて、少し汗をかきそうな程だったけど、それでもしがみついていたかったの。
あなたの囁きは私を違う誰かにして、私が私でなくなって、それで幸せだった。
でも
本当はあなたの優しさなんていらなくて、心地いい体温も私に触れる唇も、その囁きも、全部いらなくて、
いらなくて
いらないから
ただ
(私を好きになってよ)