TWO
□裏切りの逢瀬
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早朝、私はまだ隣りでぐっすり眠っているクラピカを置いて、一人家を出た
うっかり何度か立ててしまった物音にも気付かない位、クラピカは熟睡していた
出会った時には本当に、どんな小さな音でも…てゆーか音立てなくても気配で気付いてすぐ起きたのに
最近はこんな調子で、深く眠っている事が多い
一応心配しないように置き手紙はして来た
”今日はちょっと一人で出かけてくるね!心配しないでね!”
―――結局いい口実が浮かばなくてこんな内容になっちゃった
ごめんね、クラピカ
きっとすぐ帰って来るから
…多分、帰って来れるから……
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