TWO

□発熱・過労
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結局眠りについたのは、空が朝焼けに染まる頃だった。

こないだ目覚めた時は、クラピカが仕事に出た後で、リンは一人ベットに残されていた。

でも今日は、クラピカの腕の中で目が覚めた。


目の前にある綺麗な寝顔。

贅沢に好きなだけ眺められる。


長い睫毛…肌もスベスベだし…

ホント綺麗な顔だな〜…


リンは顔に少しかかった細い金糸をそっと直した。


無邪気な寝顔…

世界で今私だけが見ている絶景だね


リンはクラピカの額にキスをして、目一杯の幸せを噛み締めていた。


ところが……


「…う…っ」


眠るクラピカが、急に苦しそうにうなされ始めた。

いつもより少し体が熱いとは思っていたが、それすら心地よくて微睡みかけていたリン。

気付けば酷く汗が滲み出し、息が荒れ、熱も高くなっていた。


『クラピカ!!大丈夫!?ねえ、クラピカ…!!』


リンは何度も声をかけ、名前を呼んだが反応がない。


その時から、クラピカは意識の戻らぬまま高熱にうなされ始めた。






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