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夕飯の準備を始めるまでの僅かな時間、ゆっくりしていると、リンの携帯にメールが入った。
送り主は────
どこでリンのメールアドレスを入手したのか、何とヒソカからであった。
『ひぃっ…!』
思わず携帯を放り投げそうになったリン。
しかし、ソファで読書していたクラピカがうたた寝している事に気付き、慌ててその声と手を封印する。
何で何であいつが私の携帯知ってんの〜!!
リンはゾワゾワしながら一応気になるメールの内容を確認した。
しかしそこには、驚愕の事実が記されてあった。
<クロロの除念
完了───◆>
『………………!!』
嘘!!
こんなに早く!?
あれから半年しか経ってないのに……
師匠の話では優秀な除念師ともなると世界に10人以下だって………
少なくても二〜三年はかかると思ってたのに…!
ヒソカのメールを開いたまま、リンは茫然と途方に暮れた。
どうするべきか考えたが、どうしてもこのまま放っておいてはいけないと思い、メールの返事を返した。
<クロロの居場所、教えて欲しい>
ヒソカからはすぐにまた返事が来た。
<クロロも会いたがってる★僕も会いたいけど◆>
メールを見たリンは、もの凄く嫌そうな顔でチッと舌打ちをした。
ああ…どうしよう!
これからクラピカが狙われる事になったら…
いや、大丈夫!!
その為に私がいるんだし!
リンには一つ、心に甘い期待があった。
今はもう違うかもしんないけど、前はクロロ、私を好きだって言ってた
だから……
私の言う事、少しは聞いてくんないかな…?
リンはクロロに会えるよう、ヒソカに取り計らってもらう事にした。
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