TWO

□裏切りの逢瀬
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ヒソカから待ち合わせ場所を有名なレストランでと言われたが、いざという時の為に人気のない山の中を指定した。

普通の人が相手なら、他に人が大勢いる場所の方が安全なのだろう。

しかし彼らは場所など関係ないし、例え人前であろうと誰にも気取られずに何でもできる。

誰かを巻き込む事の方が怖い。

そもそも食べ物に何か混入されるのが恐ろしい。



私は山育ちだし、ホントに"いざ"が来たら地の利を生かして何とかしてみせる

クロロ…待ってなよ

私の話を聞いてくれない時は───

仕方ないよね、お互い

私だって、子供だし女だし資質もないけど…

あんたには死んでも負けるわけにはいかないんだからね



リンは家から何キロもある待ち合わせ場所に、走って向かった。

オーラで強化した足で次々とビルや山を越えてゆく。

一時間後、エンバーク地区の山の奥にある大きな滝の下に着いた。

クロロとヒソカは…

早々に着いて、それぞれ少し離れた岩に腰掛け、くつろいでいた。






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