短文
□いきなり過ぎる!!
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「テメェ舐めてんのか?」
何で偶然会った瞬間こう罵りを受けなければならないのか、そう頭で思った時、体は目の前のデコにクロスチョップをお見舞いしていた。
いきなり過ぎる!!
「あ〜あ、だから言わんこっちゃないよ」
のしたデコの後に気怠そうに歩いてくる、いかにもお姉様的な美女に俺は思わず目を丸くした。
以前アッシュのパーティー内にいた確か漆黒の翼のリーダーの人だ。 流石裏を忍ぶだけあって雰囲気はとても落ち着いている。
未だ呆けているとお姉さんは顔をズイと近づけ、鮮やかな笑みを浮かべた。
「ゴメンね坊や、アッシュったら今回どうしてもって聞かなくてねぇ……」
「はぁ、」
よく分からず相槌を打つと、お姉さんは話を続けた。
「ほら、あの子いつも我が儘なんて言わないからね、今回珍しくてついついお願い聞いてあげたくてね」
「えっと、そこは分かったけど………何で俺?わざわざ悪態着くためここに来たの?」
のしたヤツの胸倉を掴んだまま状況確認をするが、結局何が言いたいのかさっぱりだ、
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