短文

□ハロウィン企画
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「ああっ!何すんのさっ?! せっかく解りやすく書いてあるのにっ!!」


「人騙すのによくこう手の込んだ事惜しみなくするよね……」


頭痛するのか仮面越しに額を抑え盛大なため息をつくシンクに、ルークは慌てた。


「え…えっ?!だ、騙してないよぉっ!! これはもう六神将の中ではもう恒例行事であって……」


「信じられるわけないよ、何かそれ色々混ざってるでしょ?」


そう言ってやれば相手はまた言葉を詰まらせた。 顔見知りの前では仮面をつけないルークは、動揺の表情が見てとれる。それでも必死に説明をする相手は、眼の端からうっすらと涙が溜まっている。

取り付く島もないとはこのことだろう。
シンクはまた先程見ていた本をとり、視線をそれに移そうとすると……


「シンクは用意できましたか?……っ!ルーク何しているんですか、」


「あ、アリエッタ〜〜〜っ!!シンクがぁっ、」


次に扉を破壊する程の勢いで入って来た彼女も、また普段と違った魔女スタイルで登場した。


「?シンクがどうしたんです?それよりもディスト特製爆撃弾を持って来たので皆で願い事書きましょう?」


「ハッ?ホントにそんな行事あるの?!」


「だから言ったじゃんか〜っ!」


「あるです、まあハロウィン企画を面白可笑しく変えたのはルークですが……」

その発言にシンクはルークを見ようとしたが、相手もとっさに視線をずらした。


「………成る程ね、内容はどうあれ今日はそんな事が有るんだ。わかったよ、今準備する」
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