ドリームヌ
□STEP by LOVE
1ページ/1ページ
〆智久目線
俺は山下智久。
NEWSのリーダーとして日々頑張ってる。
みんなからは「ヤマピー」と呼ばれている。
いきなりだが、俺は変装が上手い。ニット帽にサングラスをかければ誰だか分からない。
今日も普通にジャニーズ事務所にGO……
のはずだった。
「NEWS好きなんだ?」
その言葉にふと足を止めた。
近くの女の子と…
ん。
不思議な金髪の男。
頭の先っちょだけが黒い…
ププッ…
小山と比べてみた…
「悪い?」
冷たく言い放つ女の子。
そうか、ナンパされてんのか。
だからあんなに…
ものすごい目で
頭のさきっちょを見てる訳だ。
ププッ…
「えー、でも、微妙じゃない?何かダサそう。俺のほうがいいよ★」
………はぁ?
何だか頭の中が…
プツッと…
『アァ?』
俺の声と女の子の声がハモった。
俺は構わず続けた。
「さっきから聞いてりゃダサいだの微妙だのなんだぁ?」
女の子はぽかんとしている。
「な、なんだよ!本人でもないくせによ!」
うっぜぇぇぇ!
「本人だよっ!」
俺はヒートアップしすぎて…
サングラスを外していた。
「あっ、やべぇ、つい!」
サングラスをかけなおした。
そして、俺は女の子の腕をつかんで走り出した。
(あれ?何で俺は女の子の腕をつかんでいるんだい?)
だが構わず走る。
「はぁ…」
路地裏に逃げ込む。
周りにあまり人がいなかったので、バレはしなかった。
汗を拭う。
(やっぱ夏にニット帽はキツい…)
ふー…と息をする。
バタ。
ふと後ろを振り向く。
女の子が倒れていた。
しかも、ちょっと笑ってる…
(おかしいなこいつ…)
また少し笑ってみた。
(事務所近いし、行くか。)
その女の子を抱き上げる。
いろいろ悩んだが、結局…
お姫様だっこで…
てくてく歩き出した。