S-STORY

□真っ赤な糸
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「ゼロが悪逆皇帝ルルーシュを殺す。それがゼロレクイエムだ」



スザクと俺の間にはもう笑顔はない。



『共犯者』にはなったが、『友達』にはもう永遠に戻ることはない。



「俺は君を殺すよ」



スザクのしっかりとした言葉を聞いて俺は安心した。



この胸に冷たい刃が刺さろうとも、それは俺の罪。


俺を殺すのがスザクの罪。ゼロとして生き続ける罪。










「………ルルーシュ!」



スザクから聞いた最後の言葉。感情が判別出来ないような声で呼ばれた俺の名はすごく温かく聞こえた。






痛いまみれでもう見えなくなった



目を閉じたら零れてる



これはなに?




頬になにかがツウっと伝った。

そして最後に俺は小さく呟いてしまっていた。


禁断の言葉を……。



「スザク……愛してた」




さよなら


ああ


あなたが好きで



絡めた思い



真っ赤な糸



ほどけた


ああ


魔法がとけた



僕は独りで歩いて



ゆけるかな?

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