log

□愛してるって言ってくれ
1ページ/1ページ


ここからは

アニメからのロロ引退を涙で見送るために(マチカが)(笑)


ロロルル小説を書きました

設定
・本編設定
・シリアス、ロロ視点
・ルルーシュが記憶を失っていた時のお話
・幸せいっぱい夢いっぱい(笑)



もしよければどうぞ









『兄さん』が僕の中でほんとの『兄さん』になるのに時間はあまりかからなかった。


最初はこの任務が本当にイヤだった。
いくらV.Vからの直接命令だったとしても……


『家族ごっこ』なんてやりたくなかった。


たとえ偽りの家族だとしても。


だって僕は………




「ロロ……また考えごとか?」


僕がどこかへ意識を飛ばしていると、兄さんが近づいてきて僕の頭をそっと撫でた。


「兄さん…」


はじめて頭を撫でられた時は、思わずビクリと体を揺らし、身を固くしてしまったが、兄さんはそんなダメな僕を綺麗な笑顔を浮かべながら
「びっくりさせてごめん」

と笑っていた。


そんな美しい偽りの兄を困らせてやりたい……、と何故だかそんな衝動にかられ僕は


「兄さんに撫でられたいなって思ってたんだ」


と、言ってみた。


しかし兄さんは、初めはびっくりした顔をしたが、そのあと凄く嬉しそうな顔になり僕にゆっくりと抱き着いた。



あの冷静な兄さんがそんな行動をするなんて思ってもみなかった僕はかなり驚き、困らせるはずだったのに逆に自分が困ってしまった。


『誰かにこんなふうに抱き着かれたの初めてだ…』


そう……僕は独りだ。


だれもいない……家族も友人も………

知らないんだ

心を許すとはどういうことなのかを………



そんなことを思っていたら兄さんは

「ロロは最近俺を避けているようだったから……撫でて欲しいって言ってくれて嬉しいんだ…ロロ……もっと俺を頼ってくれ。ロロがとなりにいることで俺を安心させてくれ……俺はロロがいないと………辛いんだ」


兄としては失格だな…と兄さんはやっぱり綺麗な顔で笑っていた。

僕は、その言葉を聞いた瞬間心の中にある固く鍵のかかっていた扉を一つ開け、そこから暖かい風が全身に駆け巡るような心地を味わった。

誰かに必要とされた。それは命令ではなく、純粋に……家族として………

その事実だけでよかった。「ロロ」という存在を認めてくれた。


その時やっとわかったんだ。自分が『生きていた』という事実に


ギアスを使うと止まってしまう心臓。それが今初めて動きだした。兄さんのおかげで。


「兄さんは心配性だね?僕が兄さんを嫌いになるはずないのに………ずっといつまでも僕は兄さんの側にいるよ?ずっと……ずっと」


そう、僕はもう決めた。あなたの側にいたい。求め求められたい。

もう、離れられない。



「ロロ……ありがとう」



そうして兄さんは僕に目線を合わせてくれるために屈んで、僕の目を真っ直ぐに覗き込んだ。


兄さんのギアスが使えなくなった美しい瞳の中に僕がいる。


僕だけが映ってる。


「愛してるよロロ……」



ああ……こんなに幸せだったことなんてない!!!
もう兄さんを誰のものにもしたくない!!!


僕だけの!!僕だけの兄さんでいて!!!


「僕も愛してる……大好きだよ兄さん」



そして僕らはお互いの頬に誓いのキスを交わした。



この誓いは僕の心臓。

壊れるまであなたを守る。

愛してる……僕の大好きな兄さん………









いかがでしたでしょうか
ロロはルルーシュを守れることが生きがいだからシャリ殺しても、ロロにしたら殺す理由=ルルーシュみたいな方程式ですな……


でもロロはよくルルーシュを愛してたからこそ

罪づくりな男すぎですルル


感想などありましたら嬉しいです


ここまでよんでくださりありがとうございました

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ